千匠 友禅の世界

日常の中に溶け込むような作風をテーマに季節感のある模様を描いている様子

ひとが纏い、
伝統と美を伝えていく

江戸時代に京で端を発した友禅。
四季折々の自然の美しさを鮮やかに染め上げ、
人々が身に着けることで、
日本の美意識の一端をなしてきました。

歴史の中で編み出された緻密な技法は、
華やかで優美な世界を作り上げ、
今もなお、見る者を魅了し続けています。

千匠は、あくまで手技にこだわり、
糸目友禅の伝統的な技法を用いて
現代の暮らしにふさわしい絵柄や色味を追求。
日常の中に溶け込むような作風をテーマに
季節感のある模様をお届けいたします。

Gallery 作品の一部を
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誂え単衣訪問着【芭蕉に笹】

京都相国寺承天閣美術館所蔵 伊藤若冲の水墨画「月夜芭蕉図」に触発されて、「芭蕉」をモチーフに選びました。古刹鹿苑寺の大書院に描いた襖絵「月夜芭蕉図」は異...

誂え訪問着【糸瓜】

西アジア原産で、江戸時代に日本に渡ってきたツル性植物です。生長すると太く丈夫なツルを伸ばし、5弁の黄色い花びらも、互い違いにつける葉も大きくゆったりして...

創作振袖【牡丹】

原産地の中国では、牡丹の花の豪華さと気品が他に圧倒するものとして「花王」「花神」と別称があります。花びらは薄い絹のようでありながら、しっかりとしていて大...

創作振袖【菊花】

春の桜に対して秋を象徴する花「菊」は、桜とともに日本の国花。天皇家や宮家の御紋に使用され、その起源は後鳥羽上皇が菊の花を愛し、菊の意匠を衣服や調度品を好...

創作訪問着【藤】

新緑さわやかな京都を彩る「葵祭」は、平安時代は賀茂別雷(かもわけいかづち)神社(上賀茂神社)と賀茂御祖(かもみおや)(下鴨神社)両社の祭礼で「賀茂祭」と...

誂え訪問着【木蓮】

庭に白木蓮と紫木蓮が一本ずつあります。晩秋落葉の頃には、すでに来春の花芽を蓄えています。 寒風に耐え抜いて春空に咲き誇る植物の強さに一層の愛おしさを感...

誂え訪問着【若松ちらし】

松は日本人の伝統的な精神文化において重要な位置を占め、中心的な役割を果たしてきました。また大伴家持の歌に「八千種(やちぐさ)の花は移ろう 常盤なる松の小...

誂え長羽織【枝垂れ桜】

新潟県上越市高田城址公園の観桜会を訪れたのはいつの頃だったか、妙高の山々はまだ白く、月は満月に近かった。幻想的に映し出された枝垂れ桜に心が奪われました。...

創作訪問着【柳に橋】

屏風一双の大画面に描かれた柳と橋、「柳橋図屏風」は古く和歌にも詠まれた名所「宇治」を表していて、金銀を多用し装飾性に富み、水車や蛇籠を配して大きな橋が斜...

誂え訪問着【牡丹と虫たち】

牡丹は豊麗な花の姿にふさわしく「富貴花」という呼称あり、奈良時代に唐より薬用として伝来し、文学作品には平安時代『枕草子』に現れます。牡丹模様は平安時代以...

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千匠では、伝統的な糸目手描友禅(本友禅)の技法を用いています。職人の手による技と手間のかかる一つ一つの工程が、友禅ならではの美しい染め上がりを生み出します。

作家紹介

犬飼 千賀子 
いぬかい・ちかこ
1957年 山形県鶴岡市生まれ
1980年 友禅染の色挿し職人として染めに従事
1987年 オリジナル着物の制作開始
1988年 西陣織工業組合 西陣和装学院にて市田ひろみ氏に師事 着付講師を務める
同年コシノヒロコ和装グループのコーディネートアドバイザー(契約)として活躍
1995年 初個展
1998年 「衣屋 千しょう」創業
2005年 「有限会社 千匠」設立
過去に、鶴岡松ヶ岡ギャラリー・酒田市美術館ギャラリー・鶴岡アートフォーラム・新宿京王プラザホテルほかで作品展を開催。
現在、山形県鶴岡市在住

作家について