誂え単衣訪問着【芭蕉に笹】
京都相国寺承天閣美術館所蔵 伊藤若冲の水墨画「月夜芭蕉図」に触発されて、「芭蕉」をモチーフに選びました。古刹鹿苑寺の大書院に描いた襖絵「月夜芭蕉図」は異国情緒を漂わせ、大胆な構図と墨の濃淡のみ力強く描き切り、自由奔放な若冲の独創性が感じ取られます。
- 詳細
墨の濃淡表現を染料で薄墨色をつくり、芭蕉の葉を胡粉でぼかして薄墨色を挿した訪問着を制作しました。それを作品展でご覧になり、芭蕉に笹を加えた単衣の訪問着をご注文いただきました。
芭蕉の葉は裂け目に沿って一枚一枚、薄墨色の強弱を変えて胡粉ぼかしをし、笹は動きを持たせて配置して墨色の笹の葉先のところどころに抹茶色で色気を持たせました。
生地は、楊柳に縦縞の透け感を加えた織り地紋。- 地色:白茶色
素材:楊柳(絹)
季節:単衣
