季節の染帯【百合】
細い茎に大きな花をつけて直立する姿は清楚で気品にあふれています。日本の野山に自生していることから親しみやすく、山百合・鬼百合・姫百合・鹿の子百合・笹百合・透かし百合・鉄砲百合と品種も多い植物です。かすかな風にも揺れることから、“揺る”からユリと名づけられました。
- 詳細
- 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」女性の美しさを形容することば。百合は、しなやか茎の先にうつむき加減に花が咲き、風をうけて揺れる様子は、優美に女性が歩く姿に例えました。白い鉄砲百合は、端正で凛としていて華麗な中にも清楚さと謙虚さを兼ね備えているようです。私の5月のイメージカラーは薄紫・新芽色・白の取り合わせ、黒蝶のシルエットを遊ばせてみました。
- 地色: 藤鼠色
素材: 塩瀬縮緬
季節: 春
