季節の染帯【秋草と虫籠】

『万葉集』の山上憶良の歌に「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔が花」とあり、いわゆる「秋の七草」はこの歌にはじまります。工芸作品にほどこされる秋草文様は日本の代表的な文様で、あらゆる分野で意匠化されています。身近で優しく繊細な姿は「もののあわれ」を物語っています。

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